Googleが再びAI学習の著作権訴訟に直面、複数の出版社が共同提訴

Googleが再びAI学習の著作権訴訟に直面、複数の出版社が共同提訴

米国時間7月15日、新たな法的嵐がテクノロジー大手Googleを直撃した。Hachette、Cengage、Elsevierなど複数の大手出版社で構成される連合が正式に提訴し、Googleが人工知能モデルの学習過程において、これらの出版社が著作権を保有する作品を大量に、かつ必要な許諾を得ることなく使用したと告発した。Googleがこれまで初めてAI学習データをめぐる訴訟を起こされたわけではないが、今回の集団提訴の規模と出版社の影響力から、本件は広く注目を集めている。

事件の核心:著作権作品のAI学習への使用

訴訟文書によると、出版社側はGoogleのAIシステム(大規模言語モデルGeminiおよびその他の製品を含む可能性がある)の学習に際し、これらの出版社が所有する大量の書籍、学術論文、ジャーナルのコンテンツが使用されたと主張している。原告側は、これらの作品はすべて著作権で保護されており、Googleは著作権者から明示的な承認や許諾を得ていないとして、Googleの行為は著作権の直接侵害に当たると主장する。

出版社は訴状の中で、自分たちはAI技術の発展に反対しているのではなく、補償なしに自分たちの知的財産が商業的AIシステムの開発のための無料の「肥料」として使用されることに反対していると強調した。Hachette、Cengage、Elsevierは世界有数の出版グループであり、一般向け書籍から専門的な学術コンテンツまで幅広い分野をカバーしている。

「テクノロジー企業が著作権で保護された作品を自由にクロールしてAIの学習に使用できるならば、クリエイティブ産業と学術出版の基盤全体が崩壊するだろう。」——原告弁護士声明より引用

背景:Googleのコンピュータ著作権問題は孤立した事例ではない

実際、Googleは近年すでに複数回にわたり同様の告発に直面している。2023年には、『ニューヨーク・タイムズ』が同様の理由でMicrosoftとOpenAIを提訴し、ChatGPTの学習データに同紙の記事が大量に含まれていると主張した。今やGoogleが批判の矢面に立たされており、AI業界に広く存在する著作権のグレーゾーン——著作権で保護されたテキストを大量に含むウェブデータの広範なクロールをモデル学習に使用することが「公正使用」に当たるか否か——が改めて浮き彫りになっている。

米国著作権法における「公正使用(フェアユース)」の原則が、この種の訴訟の核心的な争点となっている。AI企業は通常、自社の学習プロセスが「変容的使用(transformative use)」に該当すると主張するが、出版社側は、保護された作品を商業的AIモデルの学習に使用することは、原作品の潜在的市場および著作権的価値を直接損なうと反論している。

編集者注:AI学習データのコンプライアンスをめぐる岐路

今回Googleが直面している訴訟は、『ニューヨーク・タイムズ』対OpenAI訴訟に続く、もう一つのマイルストーンとなる可能性がある。裁判所が出版社の主張を支持した場合、AI企業は自社のデータ取得戦略を見直すことを迫られる——著作権者と有償ライセンス契約を締結するか、著作権保護データにまったく依存しない学習手法を開発するかのいずれかだ。Googleにとっては、YouTubeやGoogle Booksといったサービスもかつて著作権をめぐる争いを経験しており、今回の訴訟の行方は業界全体に方向性を示すことになるかもしれない。

注目すべきは、Googleがこの種の問題に直面した唯一の大手企業ではない点だ。MetaやAmazonなども、AI学習における未承認データの使用を告発されている。この訴訟の結果は、AI学習データの協力モデルを書き換え、より透明性の高い著作権補償メカニズムの構築を促す可能性がある。

本記事はTechCrunchを翻訳・編集したものです。