AEO スタートアップProfound、評価額18億ドル——7ヶ月で1億8000万ドルを追加調達

AEO スタートアップProfound、評価額18億ドル——7ヶ月で1億8000万ドルを追加調達

シリーズCからシリーズDまで、わずか7ヶ月

回答エンジン最適化(Answer Engine Optimization、略称AEO)分野から初のユニコーン企業が誕生した。TechCrunchの報道によると、AI検索最適化プラットフォームのProfoundは1億8000万ドルのシリーズD資金調達を完了し、調達後評価額は18億ドルに達した。前回の9600万ドルシリーズCからは、まだ7ヶ月も経っていない。

このような調達スピードは、過熱するAI分野においても異例だ。わずか7ヶ月で大型調達を2度実施し、評価額がほぼ倍増したProfoundの成長曲線は、「AI検索における可視性」という新興分野への資本市場の強い確信を映し出している。

AEO:検索がリンクを返さなくなったとき

Profoundがなぜ資本から熱烈な支持を受けているかを理解するには、まずAEOという概念を理解する必要がある。

過去20年間、ブランドマーケティングの主戦場は検索エンジン最適化(SEO)だった——キーワード配置や被リンク構築などの手法を通じて、自社サイトをGoogle検索結果で上位表示させることが中心だった。しかし生成AIは、ユーザーの検索行動を根本から変えつつある。

ユーザーがChatGPT、Perplexity、Google AI Overviews、あるいはClaudeに質問するとき、返ってくるのは10件の青いリンクではなく、直接生成された回答だ。その回答の中にブランド名が登場するかどうか、どのような文脈で登場するか、どんな質問が起点になるか——これらの答えが、ブランドの露出とビジネスに直結する。

「ユーザーがAIに『最高のプロジェクト管理ツールは何か』と聞いたとき、あなたのブランドは回答に登場するのか、それとも完全に無視されるのか。これはすべてのCMOが今すぐ答えなければならない問いだ。」

AEO(GEO=生成エンジン最適化とも呼ばれる)は、まさにこの課題を解決するために生まれた。主要なAI回答エンジンにおけるブランドのパフォーマンスを監視・分析し、コンテンツ戦略を最適化することで、引用・推薦される確率を高めることがその核心だ。

Profoundのビジネスとは何か?

ProfoundはJames CadwalladとDylan Babbsによって創業され、同社のコアプロダクトはAI検索監視・分析プラットフォームだ。ブランド企業はこのプラットフォームを通じて、ChatGPT・Perplexity・Google AI Overviewsなど主要AIエンジンにおける自社ブランドの言及頻度、センチメント傾向、引用元、および競合他社と比較した可視性ランキングを追跡できる。

このツールの価値は、急速に拡大する「データの盲点」を埋める点にある。従来の検索時代には、企業はGoogle Search ConsoleやSEMrushといったツールでトラフィックとランキングを精緻に追跡できた。しかしAI回答エンジンの世界では、従来の計測手段はほぼ完全に機能しない。ProfoundはAI時代の「検索分析インフラ」になることを目指している。

同社の開示によれば、顧客はテクノロジー・金融・小売・医療など複数の業界に及び、フォーチュン500企業も少なくない。AI検索によるトラフィックの割合が増加し続ける中、こうしたツールは「あれば便利」から「なくてはならないもの」へと変わりつつある。

なぜ資本はこれほど熱狂するのか

Profoundの調達ペースの背景には、同時進行する三つのトレンドがある。

第一に、AI検索が従来の検索市場のシェアを侵食しつつある。複数の第三機関の調査データによると、ChatGPTなどのツールを第一の情報入口として使い始めるユーザーが増えており、「脱Google」の傾向は若年ユーザー層において特に顕著だ。ブランドの予算は、ユーザーの注目の移動に追随して動いている。

第二に、AEO分野の競争構図はまだ固まっていない。Profoundのほかにも、Athena・Scrunch AI・Goodie AIといったスタートアップ群や、AI領域へ拡張する従来型SEO大手が市場に存在する。標準をいち早く確立し、大口顧客を囲い込んだ企業が、この細分市場の定義者となれる。資本が賭けているのは、まさにこのウィンドウ期だ。

第三に、AI回答エンジン自体が急速に進化し続けている。モデルのアップグレードやプロダクトの仕様変更のたびに、ブランドの可視性のルールが変わり得る。これは企業が継続的な監視と最適化サービスを必要とすることを意味し、一度限りのコンサルティングでは対応できない——こうした「サブスクリプション型」のビジネスモデルは、ベンチャーキャピタルに本質的に好まれる。

懸念とチャレンジ

ただし、AEO分野にリスクがないわけではない。

まず、計測基準の不確実性がある。AI回答エンジンは引用や順位付けの完全なロジックを外部に公開していないため、サードパーティツールは大量のシミュレーションクエリによる推定に頼るしかない。この「ブラックボックス」的な性質は、AEOツールが提示するデータの精度や、ユーザーが実際に目にする回答を正確に反映しているかどうかについて、常に議論の余地を残す。

次に、プラットフォーム側の姿勢という問題がある。AI企業がより透明性の高いデータAPIを開放するか、あるいは公式のブランド監視ツールを直接リリースするかどうかは、サードパーティのAEOサービス事業者の生存空間に直接影響する。歴史的に、GoogleはプロダクトのアップデートによってSEO業界の構図を何度も塗り替えてきた。

最後は、評価額そのものだ。7ヶ月でほぼ倍増した評価額は市場の熱狂を示してはいるが、同時にProfoundが今後1〜2年以内に評価額に見合った収益成長を示さなければならないことも意味する。創業からまだ2年余りの企業にとって、これは決して小さくないプレッシャーだ。

おわりに

SEOからAEOへの移行は、本質的には「注意力の入口移動」がもたらす産業チェーンの再編だ。検索エンジンの時代にはSEMrushやAhrefsといった上場企業が生まれた。AI回答エンジンが次世代の情報流通の主要チャネルとなるなら、この新たな入口において計測と最適化の標準を確立する企業もまた、新たなインフラ級企業へと成長する機会を持つ。

Profoundの今回の資金調達は、この移行の始まりに過ぎないかもしれない。

本稿はTechCrunchを基に編集・翻訳したものです。